ご挨拶

健康づくりで地域づくりを進めていきます

今後の健康寿命延伸のためには、医療・介護関係者だけでなく、高齢者自身も主体的に予防活動に取り組める地域づくりや、社会的課題として取り組むことが必要ですが、地域人材は高齢化し、不足しており、いかに地域人材を増やし、日常的生活に予防活動を取り入れていけるかが課題です。
 そこで、今まで地域活動に熱心とはいえなかった企業人に定年後は地域活動の担い手として活躍して頂けるよう魅力的な道筋を用意することで、地域活動がセカンド・サードキャリアの受け皿として確立し、新たな就労の場となれば、地域の担い手が増え、民間企業の知見や能力を地域活動に活かしてもらう機会も増えると思います。そのためには企業との連携や本事業のような仕組みが必要です。
 生涯現役社会の実現者として企業退職者(予定者)が持っている「働きたい意欲」「社会貢献活動参加意欲」「知見や職務経験」を発揮できる仕組みが現状薄い(企業退職者が取り組みやすい環境にない、取り組みやすい活動の場がない、どのような活動をしたらよいかわかりづらい等)ことから、活躍したくなる新たな仕組みを創造する必要があり、本事業の取り組みを彼らの受け皿として展開する事で、元気で豊かな老後を送れる健康寿命延伸に向けた取り組み強化となり、高齢者の新たな就労の機会にもなるものと考えます。
 また、慢性化している介護人材不足に対しても、介護予防領域での本事業の展開により、現状からの負担軽減となることから、有効な対策と考えられます。
 私たちはこれまでの健康寿命延伸活動を通じて得られた多くの知見やネットワークを通じてこうした課題等について取り組んでいきます。

特定非営利活動法人メディカルケア協会
東京代表理事 小野有香里